沖縄県には独自の文化があるように、沖縄挙式にも本州の結婚式とは異なる慣習があります。
沖縄挙式と一口に言っても大きく分けて「沖縄出身者が地元で挙げる挙式」と「本州在住者リゾートウエディングとして沖縄で挙式を挙げる」2パターンがあります。
特に本州在住者が沖縄挙式へ招待された場合、勝手が異なり戸惑う点も多いのではないでしょうか。新郎新婦へ相談して解決できることがほとんどですが、本人には相談しがたい「ご祝儀相場」についてはあらかじめ知っておきたいところです。

沖縄で結婚式を挙げる場合のご祝儀の相場は？

結婚のお祝いの気持ちを込めて贈るご祝儀ですが、その相場は地域によっても異なります。
ポイントとなるのが“お車代”。一般的に遠方より参列されるゲストにはお車代をお渡しする場合が多いですが、この部分に対してどのような考え方を持っているか事前にゲストへ伝えることがポイントです。

地元の人が挙げる場合は1万円が相場

ふたり挙式の場合、参列者に気を使わず自分達がやりたいことだけを詰め込んだ挙式を行う事が出来るでしょう。
ゲストが多ければ多いほど、ゲストのための演出を考えたり、引き出物などを考えたりと、挙式以外の事にも気を使う事がたくさんあります。
チャペルで挙式をするのか、ビーチウエディングが良いのかなどの挙式形態や内容をふたりだけのオリジナルにできるは大きなメリットになりますね。

低予算で結婚式を開ける

沖縄県在住の人が現地で結婚式を挙げる場合のご祝儀の相場は1万円程度です。これは沖縄の慣習によるもので、沖縄の結婚式では大きな披露宴会場で数百人規模のゲストを呼んで行われるのが一般的であるためです。
一人ひとりにコース料理を出すわけではなく、大皿料理が振る舞われるため、県外の一般的な結婚式に比べて費用を抑えやすい点がその理由に挙げられます。
また沖縄県内のゲストにはお車代はお渡ししないケースが多いですが、移動手段や運転代行の要否などを事前に確認しておくと当日スムーズに案内することができます。

リゾートウエディングの場合は3万円程度

交通費や宿泊費などの旅行代金を全額負担する場合、ご祝儀をなしにするケースも多くあります。
この場合新郎新婦は招待状へご祝儀は辞退する旨を明記しておくことでゲストにも不安なく出席いただくことができます。
もしくは旅行代金相当額をお車代としてお渡し、ご祝儀をいただくケースもあります。
旅行代金は宿泊日数やホテルのグレードなど招待客によって異なる場合が多いので、この場合は一律でお渡しするケースが多いです。
リゾートウエディングでは本州の一般的な結婚式と同様に招待客には一人ひとりにコース料理が振舞われ、引き出物や引菓子などのギフトを準備することが多くあります。
そのため、挙式披露宴での飲食代金やギフト代金などの実費相当分に、お祝いの気持ちを包んだ金額＝3万円と考えると、理解しやすいかもしれません。

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新郎新婦との関係性によって結婚式のご祝儀の金額は変わる？

一般的なご祝儀の相場はありますが、相手との関係性や状況はそれぞれ異なるため金額についてもゲストが悩みやすいポイントです。

新郎新婦と関係性が近い人はご祝儀を多めに包むのが一般的です。
リゾートウエディングの場合、国内の一般的な相場に合わせるため、新郎新婦の兄弟姉妹や祖父母などの家族は3～10万円程度、いとこなど親戚は3～5万円程度、友人や会社の上司・同僚は2～5万円程度が相場となります。
なお両家両親はホストとなるため、ご祝儀を渡さないケースが一般的です。

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沖縄の結婚式で渡すご祝儀袋のマナー

ご祝儀袋のマナーは基本的には国内の一般的な結婚式と同様です。

水引が結び切りやあわじ結びのご祝儀袋を使う

結婚式で渡すご祝儀袋の水引は紅白や金銀の結び切り、もしくはあわじ結びや梅結びのものを選びます。これらは結び目が固く一度結んだら解けにくいため、慶事に適しています。一方蝶結びは何度でも結び直せるため結婚式ではマナー違反となりますので、間違わないように気を付けましょう。

包む金額に応じてご祝儀袋を選ぶ

また、ご祝儀袋はデザインだけで選ぶのではなく入れる金額に合わせて選ぶのがマナーです。金額に対して華やかすぎても質素すぎても好ましくありません。
ご祝儀袋は包む金額とデザインのバランスがとれたものを選ぶとよい印象となります。市販されているご祝儀袋には、商品ごとに包む目安の金額が書かれていることがありますので、参考に選ぶと良いでしょう。

上包みの表書きは毛筆や筆ペンで書く

上包みの表書きは毛筆や筆ペンを使用するのがマナーです。水引の上部に「寿」や「御結婚御祝」などの祝いの名目を記入し、下部に氏名をフルネームで記入します。
中袋の表書き、裏書も筆文字が理想をされていますが、小さい文字となるためボールペンでも良いとされています。
表面に金額、裏面に名前と住所を必ず記載します。この時金額の記載には旧字体を使用し「金〇萬円」と記載することがよいとされています。
またお札は新札を使用し、中袋の表面からみてお札の表(肖像が印刷されている面)が上にくるように入れることも覚えておきたいポイントです。

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沖縄で最高のリゾートウエディングを叶えるために

新郎新婦自身が沖縄ウエディングへの参列経験が少ないように、ゲストも同様の場合が多いです。

沖縄ウエディングは本州住まいの新郎新婦にとっては近場ではないからこそ、人数は何名招待するか、どこまでの付き合いのゲストを招待するか、そしてお車代はどうするかを両家でよく話し合うことが重要です。
ゲストの立場に立って新郎新婦からどんな案内があれば安心できるか、準備に役立つかを考えながら進める気遣いが重要です。時間とお金をかけて沖縄まで来て結婚式に参列をしてくれるゲストの気持ちを大切にしたいものです。